♪第21回 雅楽〔笙と篳篥(ひちりき)〕演奏会
     (2007年10月7日)
田島和枝・酒井麻椰 演奏会

  笙と篳篥(ひちりき)の音色を、間近でお楽しみいただきました。

田島和枝(笙 しょう) 酒井麻椰(篳篥 ひちりき)
  笙を宮田まゆみ・石川高・豊英秋に、
  古代歌謡と雅楽合奏を芝祐靖の各氏に師事。
  国立劇場雅楽公演をはじめとし、八ヶ岳高原音楽祭、
  タングルウッド音楽祭、ウィーン現代音楽祭等で演奏する。

  ダンスとのコラボレーションでパリ連続公演や、
  ハンガリー公演に参加するなど、
  笙の響きを生かし意欲的な演奏活動を行っている。

  雅楽古典曲はもとより、正倉院復元楽器による演奏や
  現代曲も手がける演奏団体「伶楽舎」に所属。
  日本大学芸術学部卒業。
  雅楽理論、合奏及び横笛を芝祐靖氏、楽筝を東儀良夫氏に、
  右舞を山田清彦氏、中村かほる氏に師事。

  現在、田島和枝と同じく「伶楽舎」に所属。

秋の風を感じながら、静かに雅楽の世界へ。
楽器をこんなにすぐそばで見せていただきました。丹精な日本の芸術です。
篳篥は穴の大きさが大きく、タフな肺活量が必要になるそうです。
西洋楽器とは、ピッチも430Hzと低く、音階も違うそうです。笙はファとシのフラットがないのだそうです。
アンサンブル用に全音階が出せるように作られたものもあるそうです。
雅楽のほか、宮沢賢治の「星めぐりの歌」、童謡「あんたがたどこさ」、「通りゃんせ」なども聴かせていただきました。
笙は演奏よりも楽器の調整に労力がかかるのだそうです。
今では貴重なすす竹で作られた、笙に魅せられた田島さん。
この不思議な形の笙は、鳥が羽を閉じた形を模したとか。
衣装も美しいものでした。
ちょっと拝借して着てみました。