太陽


   太陽は、太陽系の中心に位置し、自らの力により光り輝いています。この様な自ら光り輝く星を
  ”恒星”と呼びます。
   今世紀はじめの頃まで、太陽は水素や炭素などが酸素と化学反応をおこしているものと信じられ
  ていました。水素と酸素の化学反応では、水が作られます。水は、化学反応で熱や光を出すことが
  出来ません。炭素と酸素の化学反応でも二酸化炭素が作られるので、これもちょっと違うようです
  ね。長い間、燃え続けるには一度燃えた物質が再び燃えることの出来る反応が必要となるのです。
  それに、化学反応では数千年で燃料を使い果たしてしまうようです。地球が誕生して40億年にな
  る訳ですからどう見ても数千年ということはありえないですね。
   太陽は、核反応によって熱と光を放出しているようです。核反応には、原子力発電所等で使われ
  る核分裂がありますが、太陽は水素の固まりですから核分裂は無理ですね。後のこるのは、核融合
  ですね。水素は分子数が一番小さいため核力も小さいです。核融合を最も簡単に行うことが出来ま
  す。水素が核融合を起こして二重水素やヘリウムに変換され、ヘリウムもベリウムに変換します。
  この連鎖的な反応によって長い間燃え続けることが出来ると思われます。では、あのまぶしい光は
  どうでしょう。太陽中心の核融合で発生したガンマ線が太陽の大気にエネルギーを奪われて可視光
  なったものだと考えられています。まだまだ、謎が多いのですがなんとなく説明が付きますね。
  核融合反応で計算すると 太陽の寿命は100億年だそうです。

   太陽の中心温度は、1万5000度ともいわれ 表面温度で約6000度と計算されています。
  この温度の差により中心から表面へ大きな対流循環が発生しているものと思われます。
  磁力線の強いところでは、中から吹きあがってくる熱を押さえる現象が発生します。その部分は、
  周囲の温度より低くなるため暗く見えます。この部分を”黒点”と呼んでいます。
  押さえ込まれた熱が限界を超えると一挙に炎柱が吹きあがります。この炎柱を”プロミネンス”
  と呼んでいます。なんと炎柱は、地球の数十倍にもなるのです。   

 


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