天文用語集

< Page1 >
< Page2 >
< Page3 >
< 人名 >


<恒星>
自ら光り輝く星のことを恒星と呼んでいます。太陽も恒星ですね。
構成内部では、熱核反応(核融合)により6000度を超える熱と放射能、 それと太陽風を放出します。
恒星の誕生から死後までを別ページにて解説しています。併せてご覧ください。


<惑星>
恒星の周りを回っている衛星のことを惑星と呼んでいます。
通常、惑星は、自ら光ことはありません。 中心の恒星の光によって照らされていますので、
一日を通して昼と夜が存在します。
現在のところ惑星は、地球も含めて九惑星有ります。
つい最近、冥王星の外側に、10番目の惑星があることが噂されています。
太陽系の個々の惑星については、スタートページでご覧ください。


<ハロー>
渦巻き型の銀河星団の腕の部分を「ハロー」と呼んでいます。
このハローは、銀河の回転に引きずられる衝撃波であります。
この衝撃波は、空間物質を圧縮し恒星を誕生させますので腕の部分に恒星が多く存在します。


<熱核反応>
熱核反応は、核融合反応のことで熱による連鎖反応を行います。
高温度の中での分子の振る舞いは、ブラウン運動により激しく振動しています。
この振動により、陽子がぶつかり合い、核融合を起こすのです。
基本的な核融合反応は、PP反応です。
Pはプロトンの略で陽子を意味します。
つまりは、陽子−陽子反応と言うことです。
PP反応では、水素−>二重水素−>三重水素−>ヘリウム −>...と元素を作り出していきます。


<超新星爆発>
太陽質量の10倍以上もあるような恒星は、重力崩壊を起こして潰れると強力な重力のため、 高速に収縮していきます。
恒星の中心に落ち込む速度は、光速の70%にも達すると考えられています。
恒星の中心の収縮が限界に達した時、落ち込んできた物質は、跳ね返されます。
例えば、ボールを壁にぶつけた時、跳ね返って戻ってきますね。同じ原理です。
落ち込もうとする物質と跳ね返された物質は、ぶつかり合い巨大な核反応を起こします。
この時は、一つの銀河系に匹敵するぐらいのエネルギーを放出するのです。
この現象を”超新星爆発”と呼んでいます。 そして、その巨大な核反応で、鉄よりも重い元素が作られるのです。


<素粒子>
物質の最小単位は分子であるが、その内部構造に立ち入ると、陽子、中性子、電子、光子などの基本粒子に分けられる。
これらを素粒子と呼ぶが、数百種類あるといわれている。


<一般相対論>
科学の法則は自由に動く観測者にとって、移動速度がどうあれ同一であるというのが、 アインシュタインの特殊相対論であるが、ニュートンの万有引力の法則との矛盾があった。
1915年に発表された一般相対論では、万有引力は他の力と異なり、時空が質量とエネルギーによって曲げられた結果であるとして、 この問題を解決した。


<特異点>
時空の曲率が無限大である時空上の点。時空とは三次元の空間と一次元の時間とからなる四次元の空間で、 ある事象がいつどこで起こったかは時空上の一点で表される。


<ビックバーン>
宇宙は、非常に高温・高密度の状態から爆発的に膨張を始めたと考えられている。
このような宇宙の始めの状態をビックバーン(Big bang=大爆発)という。


<重力崩壊>
恒星の内部では、水素の核融合反応が行われています。
内部温度は、1億度以上になり熱の圧力により膨張しようとします。 その膨張を重力が押さえ込み、安定した所に落ち着きます。
太陽もこの安定した状態です。
内部の核燃料を使い果たした時、内部圧力が減少し重力とのバランスが崩れます。
恒星は、自己の重力により潰れてしまいます。この状態を重力崩壊と呼んでいます。  


<ハッブルの音叉図>
銀河を主に渦巻き腕の発達の度合いに注目して並べたものです。(図を参照)
ハッブルの音叉図と呼ばれています。
図中の左側にある腕の見られない銀河を楕円銀河(E)と言います。
楕円銀河は、古い星で構成されているほぼ楕円状の恒星系で、 星生成のもとになるガスが殆ど存在しないと考えられています。
図中の右半分を占める腕の発達した銀河を渦状銀河(S)と言います。
薄い円盤部(ディスク)と中心部の膨らみ(バジル)から構成されています。
このハッブルの音叉図は、銀河の性質を分類するために使われています。
注意すべきことは、このハッブルの音叉図は 1つの銀河の時間的変化を表したものではないと言うことである。
銀河の多様な型がどのようにして生成されたのかは、最大の謎であるのです。